母の日だけど、この世に母と呼べるヒトはいないし、自分も母ではないので亡き母のことを書くことにする。
とんちんかんな母だった。
オットットとの結婚を考えていた時、母の第一声は「なんていう苗字のヒトなの?」だった。
ワタシが「〇〇っていうんだけど…」と答えると、母は町内の大体の家の電話番号が載っている電話帳を持ち出してきた。
ペラペラとその電話帳を捲ると一言「あらっいいんじゃなぁい?」と言った。
ワタシの旧姓はとてもありふれている。
決して嫌いではないのだけれど時々もうちょい珍しい苗字がいいなぁ〜と思ってはいた。
母はオットットの〇〇という苗字がその電話帳に載ってなかったことでオッケーを出したのだ。
人柄とか、職業とかプロフィールは二の次だった。
我が家では母が決定権を握っていたので、その後トントン拍子に事が運んだ。
オットットの苗字が〇〇でなかったらどんな人生になっていただろう。
とんちんかんな母のお陰でまぁまぁ上手くいってるので良しとしようか。