タイトルはキレイめだが内容はそうでもないな。
遠い昔付き合っていたヒトの話。
3月生まれのヒトだった。
本当は3月3日に生まれたのだけれど、性別は男の子なので、両親が気を利かせて誕生日を別の日に変えて出生届けを出してくれたらしい。
真偽のほどは判らないけれど、このエピソードのお陰で毎年カレを思い出してしまうんだな。
そのカレを○十年振りに見かけたことがあった。
ある朝、お店でコーヒーを飲んでいたら、なんとそのカレが店に入ってきたのだ。
少し草臥れた感じになっていたけれど、若い頃に纏っていた空気感そのままオジサンになっていたのですぐにカレだと判った。
「今、声をかけなければもう二度と会うことはない」のは分かってたけれど、ワタシのコンディションが最悪だった。
とっても疲れていたし、悩みもあったし、寝不足で禄に化粧もしてなかった。服装も適当だった。
もしカレがワタシに気づいてくれたのなら、それは運命として受け入れよう。(なんならライン交換してもいいかも…)
少し緊張しながら背筋を精一杯伸ばして席を立った。
(頭の中ではユーミンや竹内まりやの曲が流れていた…なんていうのはどうでもよい)
???
全然気づかれなかった。
ワタシの風貌がそれだけ変わってしまっていたということなのか?
やっぱりカレとはご縁が薄かったということなんだな。
そう言えばカレも視力悪かったもんな。
眼鏡ぶ厚くなってたし…。
朝ごはんに夢中っぽかったもんね。
そうやっていっぱい理由を並べて少し傷ついた自分を慰めている。