父方の祖母はワタシが高1の時に亡くなった。
父は跡取りだったので、祖母とは16年間一緒に暮したことになる。
祖母は明治の生まれで厳しい人だった。
先日、父方の従姉Yちゃんと祖母の話をする機会があった。
Yちゃんは事情があって一時祖母と暮らしたことがある。ワタシよりも6歳年上なので祖母の手料理もたくさん食べたことだろう。Yちゃんに祖母の料理について聞いてみた。
Yちゃんが言うには祖母は「もつ煮」と「カレー粉から作るカレーライス」が得意だったそうだ。カレーライスはともかく、もつ煮はとても意外だった。
もつ煮は我が家の食卓にのることはなかったと記憶している。
それとも祖母が作ったもつ煮にワタシが箸を付けなかっただけなのだろうか。
もつ煮は作るのも食べるのも好きだが、お酒の味を覚えてから出会った料理だ。(と、今までは思っていた。)
簡単で美味しく、時間が経つほど美味しくなってゆく。根菜類を刻んで鍋に入れグツグツ煮込んでゆく時間も好きだ。
祖母のもつ煮はどんな味だったのだろうか。
一度食べてみたかったな。本当は食べていたのかな。
もつ煮を通して大好きな祖母と時空を超えて(大袈裟だな)繋がることが出来た気がして嬉しい。
もつ煮が夕食に登場する回数も益々増えそうだ。