1000枚のトースト

ささやかな日常をしとやかにシタタカに綴ります

期せずして起こる絶交

青森の放火殺人事件のニュースに心がザワついてしまった。

片付いたと思っている案件に、本当にそれで良かったのか?それしか方法は無かったのか?という疑念が湧いてきてしまう。

実家の負動産を処分した件については何度か記事にしてきたが、お金や時間だけでなく失ったものはとても大きい。

実家が負動産になってしまった原因は父の兄弟間の確執だった。

父は七人兄弟の五男、諸事情で家督を継いだ。兄弟七人もいればそれぞれ事情もあるだろうし、意見が一致しないこともあるのは当然だろう。

最終的に父を含む他の兄弟と四男のS伯父との確執が実家を負動産にしてしまった。

S伯父には一人娘がいる。ワタシにとっては従姉だ。とても美しく物静かで自慢の従姉だった。彼女からのお下がりの洋服は垢抜けていて嬉しかった。彼女の1回目の結婚式には家族で出席した思い出もある。

それなのに、気がつけばS伯父家とは弁護士を立てて争うことになり、その末絶縁状態になってしまった。

血が繋がっていようと、そうでなかろうと、

期せずして起こる絶交は堪える。

これをスルーできるほど強くはない。

けれど修復する気力ももう無い。

書類上は片付いたかのようにみえる問題だが気持ちの上ではそう簡単に片付いてはいない。

子供の頃ふざけ半分で「○○ちゃんとは金輪際絶交ねっ」などと言ってすぐ元に戻っていた無邪気な頃が懐かしい。

大人になってからはそう簡単には済まされない。

伯父は存命だとしてもかなり高齢だ。

従姉は今頃一人で親の介護を担っているのだろうか。

 

…こういう時はガスコンロでもモクモク磨いて気分転換するとしよう。