1000枚のトースト

ささやかな日常をしとやかにシタタカに綴ります

10KMマラソン

短距離走は悲惨だった。

ヨーイドンで笑顔で後ろに走っていると言われたことがある。

だが長中距離走は人並みに走ることが出来た。

十数年前、パート先の若者たちに誘われて、10KMマラソン年代別の部でエントリーし走ることになった。

2ヶ月前から早起きをし、近所の公園を走り練習を重ねた。

ストップウォッチや、ウォークマン(当時はそれが主流)、ランニング用のポーチ、キャップなどひと通り揃え、張り切って臨んだ。

当日は無事完走。順位は同年代女子の参加者の中で真ん中くらい。

もうちょっと上位にくいこみたかったと思う反面、まぁこんなもんかと言う気持ちもあった。フルマラソンどころかハーフマラソンすら無理とわかった。

参加記念にとても縫製のしっかりしたTシャツをいただいた。

○△□マラソン○○年とプリントしてあるので家の中でしか着ることができない。

ある日洗濯をしてベランダに干していたら、大嫌いな「GA」(漢字すら見たくない)が肩のところにくっついていた。

Tシャツとはそれがキッカケでお別れ。

ウォークマンは壊れた。

ストップウォッチも使わないので処分。

ラソン熱は2ヶ月で冷めた。