1000枚のトースト

ささやかな日常をしとやかにシタタカに綴ります

いまさら混浴

オットット紅葉狩りに出かけた。

「紅葉」と「蕎麦」と「日帰り温泉」が目的である。

紅葉の綺麗なクネクネ山道をドライブする。

観光客で賑わう温泉を避け、どんどん奥地へ。

そこで山小屋ロッジ風の建物を見つけた。

「日帰り入浴OK」とある。

玄関先でぶどうの蔦を弄っているお姉さんがいる。

入浴の可否を尋ねると「大きいお風呂しか入れませんがどうぞ!」との応え。

内心「大きいお風呂?1つ?交替で入るのか?」と思ったけれどここで断るのは悪い。

オットットと二人で大浴場混浴貸し切りで入ることにする。

ちょいと熱めのお風呂に二人で浸かる。

お互いに裸体を晒すのは何年振りだろう。

何年じゃなくて何十年振りだな。

なんとも言えない気分だ。

二人共長くお湯に浸かるのは苦手なので早々に引き揚げる。

風呂上がり、サービスの冷たい水とルイボスティーを頂いていると、くだんのお姉さんがやってきた。

あまりにも短時間で簡単な入浴に驚かれてしまう。

少し会話をするとお姉さんはこのロッジへ嫁いでまだ2年とのこと。

あちこちに子供用のカラフルなおもちゃが置いてある。

オーナーは若いご夫婦なのだ。

すっかり枯れた我々夫婦は一緒にお風呂に浸かってもな〜んもすることはないのだよ。

ほんのり硫黄の香りがして適度に熱く、とても良い湯でございました。