1000枚のトースト

ささやかな日常をしとやかにシタタカに綴ります

気がかりな隣人

朝、新聞を取りに行くためマンションのエレベーターに向かって歩いていた。

前方に何やら毛布のようなものが見えてきた。

何だろう?近づいてみると人の足だった。

どういうこと?

人が仰向けになって倒れている。

靴が脱げている。スーツっぽい服装。

ワイシャツからお腹が出ている。

そこまでは確認した。もう少し近づくと顔が見えてしまう…。

そこでストップ。

死んでいたら嫌だから顔は見ないでおく。

急いでオットットを起こし携帯電話を手に2人で現場に向かった。

オットットが声をかけたら、オッサンがムクっと起きた。(生きてて良かった)

どうやらオッサンが帰宅し家に入ろうとしたところ、同居人がドアチェーンをかけたまま爆睡していたので部屋に入れなかったらしい。

仕方ないので缶チューハイを飲みながらドアの前で夜を明かしたとのこと。

相当飲んだようで(まだ酔っぱらっている)オッサンの呂律も廻ってない。

オッサンの周辺には靴、鍵、眼鏡、靴下、空き缶などが散乱している。

全く人騒がせなオッサンである。

このオッサンのことはまたいつか書くことになるかもしれない。

気がすすまないが避けて通れない問題を抱えていそうな予感がするのだ。