1000枚のトースト

ささやかな日常をしとやかにシタタカに綴ります

サヨナラ年賀状

年賀状がとにかく苦手だった。

多分、結婚してからその思いは強くなったと思う。

オットットの年賀状を作成するのはワタシの仕事だった。

あまりにも辛いのでバイト代を請求したこともある。

12月に入ると頭の中は年賀状でいっぱい。

その憂鬱なことと言ったら大掃除の比ではない。

数年は喪中も何度かあった上に引っ越しも重なった。それをきっかけに枚数を減らした。

オットットは2年前、正式に「年賀状仕舞い」をした。当然その文面を考えたのはワタシ。

内心「友達少ないのに本当にいいのか?」と思ったけれど、そんなこと知ったこっちゃない。

ワタシの分はフェードアウト&強制終了してしまった。

年賀状仕舞いするのは大袈裟な感じがして抵抗があったのだ。もちろん少し心を痛めてはいる。

先日、数年ぶりに叔母に電話をしたら、以前ワタシ宛に出した年賀状が転居先不明で戻ってきて、とても悲しい思いをしたと責められてしまった。

年賀状を出さないとお正月に「元気でいるか?」とわざわざ電話をかけてくる元上司もいた。

その元上司は昨年の年賀状で自ら年賀状仕舞いをしてきた。申し訳ないがほっとしている。

年賀状、出しても出さなくてもちっとも気にならないヒトになりたかった。

他人とは、受け取った時素直に嬉しいと思える関係、自然に年賀状を送りたいなと思える関係を築いてきたかった。

たかが年賀状でこんなにモヤモヤするワタシは考え過ぎなのだろうか。

年賀状、出さなくなってもこんなにモヤモヤしなくちゃならないって…。

そういうところ全てに渡って苦手だ。

サヨナラ年賀状。