17年前の話の続き。
青い目のオバちゃんことアロハがすっかり我が家の生活に慣れた頃、黄色い目のオバちゃんが動物病院を退院し我が家にやって来た。
アロハと同様にカタカナ3文字にしよう。
マリナと名付けた。
アロハは穏やかな性格だったが、マリナはとても神経質で気難しい性格の猫だった。
アロハとマリナはM動物病院に来る前、同じ家で暮していたはずなのに、置き去りにされ動物病院で療養し数週間のタイムラグを経て我が家に引っ越してくる間に、すっかり他猫同士になってしまっていた。
アロハとマリナの仲は最悪だった。
マリナはとても神経質な性格で、アロハや他の先住猫とも仲良くなることが出来なかった。
何度か引っ越しをしたがその度「マリナたんずルーム」を一部屋用意しなければならなかった。
マリナたんずルームのドアが開いていて、他の猫が入り込んでしまったことがあった。
「ギャーッ」という悲鳴に慌てて仲裁に入り、興奮した猫(どっちかわからない)に咬まれ、病院(人間用)へ行ったことも数度ある。
マリナは猫嫌いだけど人間に心を開かないわけではなかった。
少しずつ表情が柔らかくなり、身体も触らせてくれるようになった。夜のお尻トントンタイムが日課になり、晩年には自ら膝に乗ってきてお昼寝をするようになった。
お喋りでいつも「オカーン」「ごは~ん」とワタシを呼んで鳴いていた。
「オカーン」は「あかーん」にも時々聞こえる。
「オカーン、ごは~ん、あかーん」?
まあ、とにかくなかなか面白いおばあちゃん猫になっていた。
我が家に迎えてから8年、マリナも天使になった。
老衰だったのだと思われるがそのことについてはそのうち改めて綴りたいと思う。