1000枚のトースト

ささやかな日常をしとやかにシタタカに綴ります

受け流す努力

最近オットットの実家(「義実家」という表現に全くもって馴染めない)の断捨離をしている。

やる人がいないので、ワタシがちょっとずつ進めるしかないのだ。

十年以上前に亡くなった姑の物もたくさん出てくる。

化粧品などはさっさと不燃ゴミへ。

そんな中、20年以上前の年賀状を見つけた。

姑が当時の友人から受け取った年賀状の添え書きの一言に目が止まった。

「そろそろおばあちゃんになったかな?」

オットットとワタシが結婚して数年後の年賀状だ。

姑は「おばあちゃん」になりたかったと思う。だけどそれに応えることは出来なかった。

胸の奥がチクリとした。

姑の友人にしてみれば何気なく添えた一言、書いたことすら忘れてしまっていることだろう。

もしかしたらもうこの世にはいなくて、今頃

天国で姑と再会しているかもしれない。

姑は当時どんな思いでこの文面を読んだのだろう。

こうしてワタシの目に止まることを想定していただろうか。

ちょっぴり意地悪なところがあったヒトなので、いつかワタシの目に止まればいいという思いもあってわざと残しておいたのかな。

アレアレ、変な方向に思考が向いているぞ。

「何気なく発したひと言がこんなにも他人を傷つけてしまうことがあるんだな。気をつけないとイケナイな」と、いうのが今回得た教訓。

「ずっと昔の事、今更何を言っても仕方ないこと、そんな事でいちいち傷ついてどうする」ってことで、ビリビリ破いてゴミ袋へポイ!

ハイ!サヨナラ〜ッ!